訃報の知らせに対して弔意を示す「お悔みの言葉」をメールやSNS(Facebook、LINE等)で伝える人が増えています。
増えているとはいえまだ否定的な人もいますので、使い方には注意が必要です。

訃報連絡のメール・SNSは増えている

葬儀マナーで悩む女性
お悔みの言葉とは、訃報の知らせを受けたときに相手に弔意の気持ちを述べる言葉のこと。
突然のことで動揺している家族に対して寄り添うという意味では、直接会って伝えたほうが良いのですが、最近ではプライベートでもビジネスシーンでもメールやSNSが主要なコミュニケーションツールとなっていますので、お悔みの言葉を送っても失礼にはあたらないと周知されつつあります。
そもそも、最近はメールやSNSで訃報の連絡や、通夜、葬儀・告別式の連絡を流すことも多くなりましたから、関係性や状況によっては訃報に対するお悔みお言葉をメールやSNSで伝える人が増加するのも自然な流れでしょう。

そうはいっても、大切な人を亡くしたばかりの家族は、悲しみの渦中で大変なストレスを抱えています。
普段と同様のメッセージでは失礼にあたることを踏まえ、相手を思いやる気持ちを伝えられるような文章にすることが大切です。

お悔みメール・SNSの5つのポイント

件名はお悔みメッセージであることがわかるように書く
遺族は訃報を知った友人・知人からたくさんのお悔やみメッセージが届きます。
件名には
「お悔み申し上げます(日本礼子より)」
「日本礼子/お悔み申し上げます」
などと書き、冒頭だけで内容が判断できるように書くと良いでしょう。
本文は簡潔に、相手に寄り添う気持ちで
時候の挨拶や「お世話になっております」等の前置きは不要です。
「このたびは、〇〇さんの訃報を伺い驚いております」
「心身ともに大変だと思いますが、くれぐれもご無理をなさらないように」
といった相手を気遣うフレーズに加え、自分らしい言葉で弔意を示します。亡くなった人をよく知っている場合は、人柄に触れても良いでしょう。ただし、長くなりすぎないように。
最後は「返信不要」を添えて
「略儀ながらメールで失礼いたします」
「返信は不要です」
とメールに対する返信が負担にならないように一言添えると良いでしょう。
送っても良い相手か、ダメな相手かを見極めて
普段からメールやSNSでやりとりする間柄ならさほど問題にはなりませんが、相手によっては直接電話をしたほうが良いこともあります。
上司や親戚にはメールはNGという人もいますが、実際はメールのほうが伝えやすいこともありますから、個々の事情によって見極めていくしかないようです。
できれば取り急ぎのメールやSNSだけで完結しないで
本来ならば直接いうべきところを「取り急ぎ」メール・SNSで済ませているわけですから、後でフォローしたいものです。
通夜、葬儀・告別式に参列するときはその際にご挨拶を、参列できない場合は弔電を送っても良いでしょう、遺族がSNSで葬儀後の様子について、法要や納骨、お墓参り等について近況をアップしているようだったら、気遣うコメントを残しても良いでしょう。

まとめ

遺族は葬儀の準備等でバタバタしている状況でしょうから、メールやSNSはタイミングをさほど気にせずお悔やみの言葉を伝えることができる便利なツールです。また葬儀の日時や場所などを、正確に且つ一斉に知らせることができるというメリットがありますから、コミュニケーションツールとして上手に活用したいものです。