別小江神社(わけおえじんじゃ)

愛知県に用事があったついでに、名古屋市北区にある別小江神社(わけおえ)神社に参拝しました。
7月の中旬、天気も良く有名な神社なので、駐車場に不安がありましたが、到着すると意外に駐車場も空いていました。コロナ禍の影響もあるのでしょうか。

別小江神社といえば、「インスタ映えする御朱印」として有名で、毎日のように全国から参拝者が訪れ、御朱印待ちの行列ができることで知られています。
この日も行列を覚悟していたのですが、境内にいたのは40名くらいで、さほど長い行列ではなかったように思います。
列ができる参拝口や受付のところでは皆さんが相応の距離を取ったりして、自発的にソーシャルディスタンスを取っていて安心して参拝できました。

なぜここまで人気のある神社になったのでしょう。

正月、節句、お盆、七夕など季節ごとにカラフルな御朱印を頒布

別小江神社は、もともと、古くから安産の神として親しまれていました。平安時代の延長5年(927年)にまとめられた「延喜式神名帳(えんぎしきじんみょうちょう)」の巻九・十に名前が記載されている由緒ある神社です。

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1 別小江神社(HPから抜粋)

別小江神社

式内六所明神と称号され、延喜式神名帳に尾張国山田郡式内従三位別小江天神と記されており、末社の八幡社は、安産の神と称され、世俗に、安井の里でできたわらを敷くと安産疑いなしと伝えられております。
平安時代の「延喜式神名帳」に記録が残っている由緒正しき神社です。

2 境内社(HPから抜粋)

八幡社・神明社・御嶽社・金刀比羅社・津島社
庄内川南岸近くに鎮座する。 別小江の名称は、川の分流をさす意味であろう。
創始年月は不詳であるが、元は千本杉と称する所に鎮座していたものを、天正12年(1584)織田信雄の命によつて、今の地に遷座したという。
明治初年に式内社別小江神社と改称した。

境内社

御朱印が有名になったのは2017年から。3月に頒布した「雛祭り」御朱印を皮切りに、毎月カラフルな御朱印を頒布するようになりました(志納料500円~700円)。2017年と言えば、「インスタ映え」が年間流行語行語大賞に選出された年。かつ数年前からの御朱印ブームもあって、「御朱印ガール」と呼ばれる人達が殺到しました。
ブームといってしまえばそれまでですが、多くの世代で神社仏閣へ関心を持つようになったのは大きな進歩です。墨文字と朱色のスタンプ通常の御朱印(志納料300円)もあり、こちらと一緒にいただく人もいます。

誕生月には誕生日御朱印も

誕生日の月はさらにスペシャルバージョンが用意されているのも別小江神社の人気の秘密。証明書の提示で、誕生日仕様の御朱印もいただけるとあって、遠方から訪れる人も多いのだとか。
「お誕生日おめでとう」のメッセージ入りで、「毎年の恒例行事にしたくなる」という声もあるそうです。

さて、7月の御朱印ラインナップを見てください。カキ氷が描かれている「夏祭り」バージョン、「七夕」バージョン、夏の神事として知られている「赤丸神事」バージョン等、御朱印の域を超越しているといっても過言ではないアートの世界です。

、7月の御朱印ラインナップ

ちなみにこちらも毎月さまざまなバージョンで参拝者を楽しませてくれる手水舎。7月はスーパーボール仕様でした。

手水舎

御朱印もオンライン対応、リモート参拝へ

御朱印は、平清盛が厳島神社に写経を納める「平家納経」に代表されるように、経典を書写して寺社に納めたり、巡礼・参拝するという行為と深く関わっています。そのため本来は直接参拝することに意味があるのでしょうが、世界中がオンラインでつながるようになり、世相を反映して別小江神社でもオンラインシステムが整えられました。
ホームページ上から申し込み用紙をダウンロードし、御朱印の種類をチェックして送れば申し込み完了。
志納金は、電子マネーやクレジットカード等の対応も万全です。
別小江神社では、新型コロナ対応の一環として境内のライブ配信もスタートしています。
コロナ禍の状況でなくても、オンラインで神社の様子を知ることができるのは大変ありがたいですね。
今後もオンライン参拝、リモート参拝が一層進化するかもしれません。

みなさんも、そんな別小江神社の「映え御朱印」お取り寄せしてみませんか?(岩田)

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