東京23区最高峰の神社。出世の石段86段を登る

虎ノ門ヒルズに隣接 愛宕神社 出世の石段

虎ノ門ヒルズや高層ビルが並ぶ都会の真ん中に位置する愛宕山。
2020年6月6日に日比谷線虎ノ門ヒルズ駅がオープンし、密かに注目を集めているスポットです。
この山頂にかの有名な愛宕神社があります。
6月28日、雨もあがり久しぶりに出世の石段を登りました。
自然の地形で東京23区一高い山が愛宕山で、江戸時代には東京湾や富士山の眺望で人気のスポットだったようです。標高は26メートルとのことです。

https://map.yahoo.co.jp/虎ノ門ヒルズに隣接 愛宕神社は都会のオアシス

仕事運アップ、出世運アップ?和婚ブームで再注目

虎ノ門ヒルズに隣接 愛宕神社

1603年(慶長8年)、江戸幕府を開いた徳川家康公の命により、江戸の防火のために祀られましたので、防火・防災のご利益がある神社として有名です。
また、恋愛・良縁(特に縁結び、良縁、恋愛成就)、金運(特に商売繁盛)ご利益があるとされています。
最近は和婚ブームもあり、神社内で結婚式も多く行われています。緑豊かな庭園と、歴史のあるたたずまいは、華やかな結婚式場とは違った趣があります。
近隣にはホテルやレストランが多く、場所を移して披露宴をするにも利便性のよい立地ですね。
ひと昔前まではウエディングドレスばかり注目されていましたが、最近の和装は、モダンで髪型もメイクもお洒落なので、「せっかくだから和装にしたい」という新婦の声が増えているようです。

そして愛宕神社といえば、何といっても鳥居から望む「出世の石段」が有名です。

傾斜約40度の出世の石段とは?

虎ノ門ヒルズに隣接 愛宕神社

愛宕山の山頂に神社があるため鳥居から急角度の階段で上ることになりますが、この階段を男坂と言い、一般的には「出世の石段」と言われています。
傾斜角度は約40度とのことで、階段の上り下りはスリル満点です。
江戸時代、増上寺を参拝した帰りに、徳川家光が山上に咲く梅があまりに見事だったので「梅の枝を馬で取ってくる者はいないか」と質しました。
あまりの急こう配に手を上げる人はいませんでしたが、家臣の曲垣平九郎(まがきへいくろう)が見事に馬で石段を駆け上がり枝を取って来たため、馬術の名人としてその名を轟かせ、出世したという起源があります。

離れた場所にエレベーターもありますが、出世の石段を登るのがお約束?なので、階段を登りますが、かなりしんどいです。
登りきり、手水舎で手と口を清めてから参拝をしましたが、午前中に雨が降っていたこともあり、人出は少な目でした。自身の金運アップと新型コロナ抑制を祈願をしてきました。
一通りお参りを済ませて、いざ階段を下りるのですが、年齢とともに恐怖感が増しています。
普通に降りる人もいますが、私は手すりにつかまりながらソロソロと降りることにしました。毎回のことですが、参拝後はなぜかかなりの充実感があります。

愛宕神社近くのおすすめスポット「NHK放送博物館」

愛宕神社近くのおすすめスポット「NHK放送博物館」

愛宕神社と同じ、愛宕山の山頂にあります。
1925年7月に愛宕山でラジオの本放送が始まったことに起因してNHK放送博物館があります。
NHKの見学施設としては渋谷の放送センター内にあるNHKスタジオパークが人気ですが、コロナ禍で臨時休館になり、再開できずにそのまま閉館(本来は9月閉館予定だった)となってしまいました。
NHK放送博物館は、NHKスタジオパークのようなスタジオ内部を窓越しに見学できるようなところはありませんが、館内には、放送の歴史や放送機器の展示、番組で使用したキャラクター、映画の上映など多岐にわたり、大人も子供も楽しめる施設と思います。
もちろん、定番の朝ドラや大河ドラマコーナーもあります。

NHKスタジオパークは有料ですが、NHK放送博物館はなんと無料!子供向けには「たんけんシート」もありゆっくり楽しめます。

現在は、密集を避けるような措置がなされていますので、愛宕神社とセットでぜひ訪れてみてください。(岩田)

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