接遇・マナー系の資格はこんなにあった

マナーというと堅苦しいイメージがありますが、私たちは普段さりげない動作・しぐさで、相手を気遣う行動をしていることが多いのではないでしょうか。
たとえば、エレベーターの「開」ボタンを押して最後に降りるとか、ハサミを渡すときには刃先を相手に向けないなど、あえて意識をしなくても、丁寧にふるまうことを小さい頃から人間関係の中で自然と学んでいるものです。

ですから、改めてマナーを学ばなくても、日常生活に支障が出ることはほとんどありません。
それでも秘書検定をはじめとして、マナー系の資格は就職活動やビジネスの場で一定の評価がなされているのはなぜでしょう。

それは、ビジネスの基本は機械やコンピューターではなく、人と人とのコミュニケーションであり、コミュニケーションが信頼関係を築くベースであることを理解しているからです。

ビジネスを離れても、マナーや作法を学んでいる人は、相手を思いやる気持ちをどのようにカタチとして表すか、常に考えて行動する癖がついています。
マナーを学ぶ人が今も昔も多いのは、そういった理由があるからなのでしょう。

そんな中で、「マナー」関連の資格も次々と誕生しています。
Googleで検索すると、本当にたくさんの資格があることに驚きです。

葬送儀礼マナー検定
  • 秘書技能検定
  • サービス接遇検定
  • マナー・プロトコール検定
  • 実用マナー検定
  • 接客サービスマナー検定
  • マナー検定
  • エレガンスマナー資格
  • ビジネス実務マナー検定
  • ユニバーサルマナー検定
  • 社会常識能力検定
  • 社会人常識マナー検定
  • マナーマイスター検定
  • グローバルマナー検定
  • エチケット・マナー検定

多くの検定が、3級、2級、1級など数段階に分かれており、さらにその上級資格として講師養成講座があります。

葬儀・お墓・供養に特化した葬送儀礼マナー検定

マナー系の資格を取得し、活用されている方の中には、葬儀や法要、お墓について聞かれる方もいるでしょう。
現在実施されているマナー検定・資格の中には必ず冠婚葬祭マナーの項目があり、葬儀マナーについてもそれなりに学習するシステムにはなっているのですが、現場の実情に沿っていなかったり、用語・言葉が間違っていたり、間違った解釈をしていたりなど、残念ながら葬儀マナーの項目については評価できる検定はこれまでありませんでした。

そのため、葬送儀礼マナー協会では、葬儀・お墓・供養等、葬送儀礼に特化したマナー検定を実施することになりました。

葬儀マナーは厄介に思われますが、
「このようにふるまわなければいけない」
「こうしてはいけない」

といった明確なマナーやルールは実はさほど多くありません。
しかし、地域の慣習や宗教・宗旨・宗派によって柔軟に対応していくものなのですが、基本が理解できていないと、混乱してしまうものです。

葬送のシーンで私たちの「ふるまい」は、死者に対する尊厳をベースに、「宗教・信仰」「慣習・習慣」「思い・感情」「思いやり・心遣い」「安全・安心」などの要素が絡み合ってカタチになるものです。
そうした考え方を、葬送儀礼マナー検定では身に着けていただいたいと思っています。

仕事にプラス、自信がもてる

マナー講師として活動中の方、マナー資格取得者の方は、葬送儀礼マナー検定の受検により、さらなる飛躍が期待できます。

仕事に生かせる、幅が広がる

現在マナー講師等の仕事をされている方は特に、葬儀マナーについて聞かれることが多いのではないでしょうか。また、「非日常の出来事なので、なかなか接する場面がない」というマナー講師の声もよく耳にします。
例えば、「焼香のときのお辞儀」「お斎、精進落とし、直会の違い」「仏花について」それぞれどのように答えますか?

自信につながる

葬送儀礼マナー検定では、「なぜそのようにふるまうのか」という根拠を大切にしていますので、地域による違い、宗教による違いなども咄嗟に判断することができるようになります。
例えば、「数珠はこのように持つべき」という共通ルールはありません。
宗旨・宗派によって違いがあります。
服装・小物マナーも、基本をおさえたうえで柔軟に対応すべきという考えのもと、テキストをつくっています。冠婚葬祭の中で「葬」について理解ができていなかった人でも、きっと毎日の仕事に自信を持つことができるでしょう。