「三解脱門」とは
日比谷通りに面して、増上寺の表の顔としての姿を見せる朱塗りの門です。
1622年に建立され、江戸時代初期に大造営された当時の面影を残す唯一の建造物と言われ、今年で400年となり、国指定重要文化財になっています。
三解脱門とは、三つの煩悩「むさぼり」「いかり」「おろかさ」を解脱する門のことです。
三戸二重門、入母屋造、朱漆塗。和唐折衷の美しさを見せ、道行く人が足を止めるほどの美しさを誇っています。
上層部には、釈迦三尊像、脇壇には十六羅漢像が安置されています。
三解脱門 特別公開概要
【期 間】
令和4年10月1日(土)~11月27日(日)
【定休日】
火曜日
【時 間】
10:00~16:00 (最終入場)
※混雑状況により変動する場合があります。
【拝観料】
〔大人〕 1,000円 /
〔中高生〕 500円 / 小学生以下無料
※記念品付(釈迦三尊・十六羅漢」のトレーディングカード)
11年年ぶりの特別公開は必見です
前回は2011年に戦後初の一般公開ということで公開されていましたので、期待を胸に特設階段で
上にのぼりました。
三解脱門の楼上には、都指定有形文化財の釈迦三尊像及び十六羅漢像等が祀られており、普段は拝見できない
由緒ある仏像が安置されていて、荘厳の一言です。
また、楼上からの眺めもすばらしく、現代の門前の街並みを見渡すことができます。
さらに、1622年10月15日に三解脱門の完成につき落慶法要が執り行われたとの記録があるとのことで、
10月15日(土)11時には増上寺法主台下御親修のもと記念法要がありましたので、たまたま居合わせて、拝見することができました。
貴重な三解脱門特別公開に足を運んでみては?
記念法要が終わり、外を眺めると、大門の向こうには浜松町の駅があるのですが、江戸時代は山手線の外側は海だったので、当時は海をのぞむことができたとか。
付近の名所の史記にはしばしば「海が見える」との表記があり、港区の由来が見て取れます。
愛宕山から海への眺めもさぞ絶景だったのではないでしょうか。
今回の訪問でしばし、楼上から大門を眺めながら、港町を連想し、江戸時代に思いを馳せる良い機会を得ることができました。
あなたも三解脱門の上から江戸時代にタイムスリップしてみませんか?
https://www.zojoji.or.jp/map/
(岩田)
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