日本では、贈答品に掛け紙をつける習慣があります。
「のし紙」という人もいますが、「のし」はアワビの肉を削いで伸ばして乾燥させたもので、「延寿」を願った印という意味があり、お祝い事の金封などにつけるものとされていますので、不祝儀の場合は「のし紙」とはいわず、「掛け紙」と表現されています。

弔事のときの掛け紙の基本

蓮の花
弔事の掛け紙は、無地か仏教の場合は蓮の花が描かれているものを使用します。
水引は、黒白、双銀、双白のいずれかで、「繰り返さない」「何度も起こって欲しくない」という意味で、結び切り(「真結び」か「あわじ結び」)にします。何度でも結び直すことができる「もろわな結び(蝶結び・花結び)」にはしません。
表書きには「御供」「御供物」と書くと良いでしょう。

黄白や青白の水引の地域もある

掛け紙の文化、水引の文化は地域による違いあり、一律に語れるものではありませんが、一周忌や三回忌あたりから、少しずつカジュアルになっていきます。
水引も地域によっては黄白や青白になったり変化することもあります。

寺院に持参する供物

不祝儀時など、寺院へ持参する供物は黒白に結び切りの掛け紙を使用することが多いのですが、厳密には寺院に訃報があったわけではないので、双銀・黄白・双白で「あわじ結び」の水引付を使用すると良いでしょう。
ただし、黒白の水引でも問題はありません。

不祝儀ではなく、お祝い事では、紅白の水引に慶事につける「のし」が印刷され、もろわな結び(蝶結び・花結び)にするとされていますが、寺院への供物はお祝い事であっても、双銀・黄白・双白の「あわじ結び」の水引に「のし」ナシの掛け紙を使用するケースが多くみられます。※紅白でも間違いではありません。
これには、仏教は生臭物を避けることからアワビをモチーフにした「のし」が適当でないとうする説や、両方の端を引っ張ると固く結ばれる「あわじ結び」は「末永くつきあう」という意味になり使いやすいという説などがあります。