葺城稲荷神社(ふきしろいなりじんじゃ)とは
麻布台ヒルズからほど近い、虎ノ門パストラルの跡地にある街区名「東京ワールドゲート」にある神谷町トラストタワー横にある神社で、おしゃれなカフェともつながっています。
ちなみにこのトラストタワーはオフィスだけでなく、上階には高級グレードホテル、最高級分譲レジデンスもあるそうです。
ここ葺城稲荷神社はもともと小高い高台の上にあり、関東大震災と東京大空襲にも焼失せずに災厄を免れたとのことです。開発前は風情のある稲荷神社でしたが、一帯の東京ワールドゲートの開発によって遷座となりました。
由緒とご利益
由緒については、江戸時代の元禄4(1691)年に葺手町(現・虎ノ門四丁目)の人たちによって発見された稲荷神社らしく、葺手町は、江戸時代の当初(1600年代前半)現在の内幸町のあたりにあり、江戸城や周辺に従事する屋根職人が集まった町でした。
元禄四年七月に江戸城の拡張、江戸の整備の為、現在のこの地に代地替えとなり、町民が移り住んだときに神社が発見され、当時の葺手町の人たちが殿様にかけ合い、町の氏神として奉ることを許され、それ以後、町内の人々が管理運営をすることになったといわれています。以来300年以上にわたり、葺手町・城山町(現虎ノ門四丁目)の鎮守となっています。
もともと稲荷神社は、読んで字のごとく農業の神様であり、稲作を中心としてしてきた日本人には馴染みのある神様でした。時代が下って商工業が盛んになると、商売繁盛の神としても数稀有されるようになり、商家や町に稲荷の杜が造られるようになったと言われています。
葺城稲荷神社の主祭神は、宇迦之御魂神、須佐之男神、大市比売です。五穀豊穣、商売繁盛、家内安全、厄除け、など。また、縁結びや子宝祈願にもご利益があるとされています。
参拝について
階段を上がると(エレベーターも併設されています)、左手にお清めの手水舎がありますが、人が近づいたときだけ水が流れます。人感センサーで水がでる仕組みになっており、ひしゃくもありません。節水やエコ、衛生もにつながり、これからはこの形式が増えるかもしれません。
また、賽銭箱は社の外でなく、社の中に設置されており、扉の小さな窓からお賽銭を入れる仕様になっています。昨今の世相事情を鑑みるとこういう形態も多様性のひとつとして求められているのかもしれません。
参拝のあとはお隣や階段下にあるテラス席のあるカフェで小休止もできます。
これからの季節はテラス席でのんびりするものよいのではないでしょうか。
夜は階段がライトアップされていて映えスポットでもあります。
麻布台ヒルズに行かれた際にぜひ立ち寄ってみてください。
葺城稲荷神社へのアクセス
住所 東京都港区虎ノ門4-1-3
最寄駅 神谷町駅