サブスクリプションとは、製品やサービスなどの一定期間の利用に対して、代金を支払う方式のことです。
このサブスクリプション(サブスク)が近年の経済のキーワードになっています。
わかりやすくいえば、「所有」から「利用」への消費行動が変化しているとうことです。
今までの日本のサブスク環境
新聞、賃貸住宅、電車の定期券、インターネット接続などの一定の期間の利用契約を結び、製品やサービスを受けるシステムは昔からありました。
しかし、これまでの日本の消費行動はどちらかというと「所有」が主流で、経済的に豊かになれば、自動車、薄型テレビ、ドラム式洗濯機など、様々なものを「所有」したいと思うのがあたりまえでした。
企業も購買意欲をかき立てる戦略で商品を売ることに注力していたのではないでしょうか。
アメリカのサブスクの波
実際に、どのような企業がサブスクリプションサービスを展開しているのでしょうか。
例えば、動画のストリーミング配信をしている「ネットフリックス」やアマゾンの「プライム・ビデオ」など勢いのあるサブスクリプションサービスとして注目を集めています。
また、マイクロソフトはこれまでの「オフィス」は売り切り方で販売していましたが、「オフィス365」をサブスクに転換することによって、業績を劇的に回復させました。
その他に、髭剃りの宅配、夕食の宅配、化粧品や美容品の定額制を行う企業が軒並み高収益を上げています。
挙げるときりがありませんが、アメリカでは定額制に転換して収益を向上させるムーブメントが定着しつつあります。
日本でのサブスク
日本はアメリカほど顕著ではありませんが、サブスクに光明を見出す企業が散見されるようになりました。
ソニーはゲーム事業にサブスクを導入して業績を伸ばしています。
海外の主要な自動車メーカーはすでに「所有」と「利用」の併用展開を決断し、サブスクサービスを展開しています。
そこでトヨタ自動車も「KINTO」というサブスクサービスを開始しました。
その他、定額制の高級レストランや、ブランドバッグの定額レンタル、家具の定額レンタルなど取り扱われる商品・サービスは拡大しています。
冠婚葬祭・供養業界のサブスクは
冠婚葬祭や供養業界、宿泊業、旅行業、医療・福祉等のホスピタリティ産業は、生産と消費が同時に行われるサービス財を特性とし、提供側は役割を果たし、顧客はそれに対価を支払う構造です。
そのため単なるモノの提供とは違いますので、サブスクの考え方が即結びつくわけではありません。
しかし、供養業界でも常識にとらわれない発想で、さまざまな事業が展開されていますので、「自分たちには関係ない」と一蹴してしまうのもどうかと思います。
サブスクとは違いますが、例えばお墓なら、
少し前なら、「非常識」と捉えられていたサービスが、今ではさほど不自然ではなくなっていたりするものです。
私たちは、時代のニーズと私たちのビジネスモデルを、常にアンテナを高くして考えていきたいものです。
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